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握力の年齢的なピークが男女で違う

 握力が強いと全身の筋力が強い。全身の筋力が強いということは身体を使っている。身体は適度に使えば使うほど健康になる。そういうことであるようだ。当たり前といえば当たり前だ。
 成人男性の握力が平均で50キロ程度、女性で30キロ程度だから、握力が5キロ違うということは相当な体力の差があると思う。

 文部科学省の平成15年度体力・運動能力調査報告書では、男性で最も握力が高い年代は30-34歳で、握力が49.62キロ、標準偏差は6.76キロ。女性は40-44歳で30.39キロ、標準偏差は4.61キロ。握力が5キロ違うっていうことは、平均値から考えると女性ならば標準偏差の外側だし、健康状態に違いがでても当たり前だろう。男性の場合、平均値自体が大きいこともあり、5キロという値は標準偏差の内側だが、筋力と健康には明らかな相関関係があることは間違いないだろう。
 
 ところで、男性の握力が最も高い年代が30-34歳で、女性が40-44歳という点をどう考えるかだ。これは興味深い。性差による先天的な違いなのだろうか?多分、女性は家事労働を担っており、それなりに筋力が維持向上することができるということではないだろうか。
 ならば、男性も家事労働で女性を助ければ長生きできるかもしれない。でも、それは女性の縮めることになるかもしれない。
 まあ、家事労働を適度に分担するのがお互いのためだろうか。


 平成15年度体力・運動能力調査結果について-文部科学省

以下exciteから引用です。
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<握力>5キロ増で、死亡率は男女とも約1割減少
[ 04月04日 00時48分 ] 毎日新聞

 握力が強い中高年ほど病気による死亡率が低くなるという調査結果を、日米共同研究機関・放射線影響研究所(広島市南区)の佐々木英夫・専門委員らの研究グループがまとめた。握力が5キロ強くなるごとに、死亡率は男女とも約1割小さくなるという。3日付の米医学誌「アメリカン・ジャーナル・オブ・メディスン」に掲載された。

 加齢に伴う筋力低下などと原爆被爆の関連を調べる一環で、70~72年に握力を測った被爆していない人も含む約5000人(測定時35~74歳)を追跡調査した。99年までに亡くなった約2500人を男女別に3年齢層(35~54歳、55~64歳、65~74歳)に分け、各年齢層ごとに、握力の強さ別に5集団に分類。死因のうち、がん、心臓疾患、脳卒中、肺炎と握力の強さとの関連を解析した。

 この調査対象については被爆との関連はなかったが、握力が平均値に近い集団の病気による死亡率を1とした場合、握力が強いほど死亡率が低く、弱いほど死亡率が高い傾向を各年齢層の男女で確認した。35~54歳の男性の場合、平均的握力の集団と比べて、握力が最も強い集団では死亡率は0.52だった。疾患別に解析すると、がん以外でも同様の差が出る傾向があった。

 全データの平均では、握力が5キロ強くなるごとに、死亡率は男性で11%、女性で13%下がった。

 握力は筋力の代表的指標で、握力の強い人は全身の筋力も強いと考えられるという。佐々木専門委員は「筋肉量の多さは糖やたんぱくの代謝と関係する。調査結果は、筋力を維持する運動習慣があるかどうかの反映だろう」と話している。

【宇城昇】

Excite エキサイト : 社会ニュース
by japan-current | 2007-04-04 05:51 | ニュース

胸を張って「BMIは22です」と言えるまでの徒然草。「japan current」とは「黒潮(日本海流)」のことですが、「日本の今」という意味合いをあわせて用いています。


by Japan-current