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何が彼を追い込んだのか

 もちろん、被害者の家庭も突然に不幸が襲ってきたわけだし、加害者を擁護するものでもないが、永田町の先生達は、加害者の家庭をどう思うのだろうか。
 殺人にいたった少年の心情を汲み取るつもりもないが、少年をそこまで追い込んだのは何なのか。それは考えみて欲しいと思う。
 報道が全て正しいわけでもないし情報量も限られているが、豊かな社会になかに埋もれてしまっている絶望感がそこにあったことは間違いないのだろうと思う。

以下exciteから引用です。
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<突き落とし殺人>少年の父、苦しい胸中語る 
[ 04月05日 02時31分 ] 毎日新聞

 「自分の一言がきっかけになったかもしれないと考えると眠れない。本当に苦しい」。岡山市のJR岡山駅で男性客がホームから突き落とされ電車にはねられ死亡した事件から、4日で10日。殺人容疑で逮捕された少年(18)の父(56)が毎日新聞の取材に応じ、現在の胸の内を明かした。近所で「仲がいい」とうらやましがられていた父と息子。「何が正解だったのか」と自らの子育てを沈痛な表情で振り返った。

 父は3日夜、大阪市内の待ち合わせ場所に息子に買い与えたベージュの上着姿で現れた。父子は体形が似ており、服や下着を共有し同じ部屋で寝ていた。

 少年の家庭は両親と兄との4人家族。15歳上の兄は十数年前に関西地方の私大に進学。卒業後、家を離れ、母(56)は早朝夜間にパートに出ていたため、父は、日ごろ少年と接していたのは「僕が100%だった」と話す。

 父は兵庫県尼崎市で大工をしていたが、95年の阪神大震災で自宅が倒壊し、大阪府大東市に家族で転居。小学生の時、風呂で少年の体にあざがあるのを見つけ、その後、学校からいじめに遭っていると連絡があった。暴力以外にもゲームソフトを取られるなどし、「僕が守ってあげないといけないと思い、いじめていた子供の家に話をしに行ったこともあった」という。

 いじめは中学でも続いたが、高校では東大進学を希望するように。父は当時を振り返り、「目標をもって取り組んでいて、うれしかった」と語る。しかし、父は「金がないから、大学に行かせられない」と伝えるしかなかった。「借金してまで大学には行かない」。少年はそう答えたといい、今年2月に卒業式を終え、事件前日にはハローワークに行っていた。

 現在は接見禁止のため父親は事件後、少年とは会えず、弁護士を通じて様子を聞くだけだ。精神鑑定という言葉を報道で見た時には、「息子が(精神的に)まいってしまったのではないか」と、弁護士に尋ねた。「『普通の取り調べですよ』と言われて落ち着いた」と話す。

 少年が就職すると決めると、「頑張れ」と父は励ましてきた。父は事件後、勤めていた派遣先の会社を辞めた。警察の事情聴取や弁護士との打ち合わせの日々。「原因が分からない。今となっては自分があまり干渉せず、もっと自由に育てたら良かったのかと思うこともあります」と語り、「いつも一緒にいたのに変化が分からなかった」とつぶやいた。【石戸諭】

 【ことば】JR岡山駅突き落とし殺人事件

 3月25日午後11時5分ごろ、JR岡山駅の山陽線ホームで電車を待っていた岡山県職員、假谷(かりや)国明さん(38)が、大阪府大東市の少年(18)に背後から線路に突き落とされ、電車にはねられて死亡した。少年は殺人未遂容疑(殺人容疑に切り替え)で現行犯逮捕され、「刑務所に入りたかった。誰でもよかった」などと供述した。


Excite エキサイト : 社会ニュース
by japan-current | 2008-04-05 09:04 | ニュース

胸を張って「BMIは22です」と言えるまでの徒然草。「japan current」とは「黒潮(日本海流)」のことですが、「日本の今」という意味合いをあわせて用いています。


by Japan-current