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君子危うきに近寄らず

 日々、犯罪者の虚言に翻弄されている警察官に、普通の人の当たり前の主張に耳を傾けろと言っても無理なのかもしれない。しかし、彼らにはしっかりと被害者の主張も被疑者の主張も聞いてもらわなければならない。公正・厳正な捜査とはいえ、仮説を立てるところから捜査が始まるわけで、どうしても仮説にそった検証になってしまうだろう。
 また、捜査現場の管理職や検事がチェックできずに起訴したことにも大きな問題を感じる。さらに不十分な証拠で有罪判決を下した裁判所もおかしいだろう。
 私たちには「君子危うきに近寄らず」という格言のとおり、満員電車には乗らないように気をつけるしかないのだろうか。


以下exciteから引用です。
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2009年4月15日 00時31分
毎日新聞
<痴漢逆転無罪>名倉さん「胸すく思い」 捜査怒り笑顔なく

 「初めて胸のすく思いです」。通勤中の満員電車で痴漢をしたとして強制わいせつ罪に問われた防衛医科大教授、名倉(なぐら)正博さん(63)は14日、3年がかりで勝ち取った最高裁の逆転無罪判決をそう表現した。しかし、約1時間に及ぶ記者会見で笑顔はほとんどない。「他にも犯罪者の汚名を着せられている人がいる。有頂天にはなれない」。人生を一瞬で暗転させた捜査や裁判への怒りと強い不信感がにじんだ。【銭場裕司】

 95年に女子高の国語教師から大学講師に転身した。助教授から教授(国語・国文学)に昇格したわずか18日目の06年4月18日、通勤中に突然逮捕された。

 「やっていない」。言い分に耳を傾ける警察官はいなかった。「DNA鑑定をやる」。そう告げられた時、「無実と分かる」と喜んだ。しかし、なぜか鑑定は行われなかった。拘置期間は30日に及び、研究室や自宅に捜索が入った。最初の1年は気の抜けた状態になり、その後は「自分を立て直そう」と自宅で論文だけは書き続けた。

 逆転判決は妻や長女とともに法廷で聞いた。その瞬間「信じられず急に全身の力が抜けた」。閉廷後、弁護士らと握手を交わす。しかし表情は崩れない。続いて東京・霞が関の司法記者クラブで開かれた記者会見で「今日、最高裁に来るまで収監を覚悟していた。当たり前のことをなぜ分かっていただけないのか。司法に対する不信感が渦巻いていた。判決が(証拠の)不合理な点を認めた点は胸のすく思い」と言葉を選ぶように語った。

 「きちんとした初動捜査なり、証拠の検討がなされたのか。人の一生をどう考えているのか」と捜査・司法への怒りの言葉が並ぶ。被害女性に対しては「悪意があったなら憎むが対立した場面もない。何も申し上げられません」とだけ述べた。

 支えとなった妻に質問が及ぶと涙声に。無罪判決の後「僕も家内も涙がにじんで何も言えず『ありがとう』とだけ言いました」と明かした。防衛医大は14日、名倉さんの復職に向けた手続きに入った。


Excite エキサイト : 社会ニュース
by japan-current | 2009-04-15 22:52 | ニュース

胸を張って「BMIは22です」と言えるまでの徒然草。「japan current」とは「黒潮(日本海流)」のことですが、「日本の今」という意味合いをあわせて用いています。


by Japan-current