自分が法務大臣だったら
2006年 09月 24日
自分が法務大臣だったら、死刑の執行命令書に署名できるかなあ。
最近の事件で、「あんなの死刑だ」って思うケースや死刑判決が当たり前だと思うケースがたくさんある。しかし、躊躇するなあ。
でも、たとえば金融行政を誤れば、たくさんの自殺者を出すわけだし、労働基準を誤ればたくさんの労災事故を発生させるわけだし、それらの被害に比べれば、えん罪の恐れがない死刑の執行なんて、軽いことかもしれないなあ。こう考えると、政治家や役人って、すごく大変な仕事だなあ。
決定自体は裁判官がしているわけだし、実際は刑務官が執行するわけだし、それほど、法務大臣が悩まなくてもいいのかも。
刑罰は執行されないと抑止効果もないわけで、やはり執行しないと困るわけで、そのさじ加減は法務大臣が握ってるわけで、ゼロっていうのは辛いかな。大臣だから、そういう考えならそういう考えだということでもいいかもしれないけど、就任時の経緯からすれば、言行不一致ともとられかねないし。
でも、ぼくは署名できないかも。
でも、仕事かあ。
仕事って、みんな大変だな。
以下引用です。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
死刑執行ない公算 杉浦法相が消極姿勢
[ 09月23日 02時00分 ] 共同通信
昨年10月の就任時に死刑執行の命令書に署名しないと発言、撤回した杉浦正健法相が26日の内閣総辞職を前にした現在も、在任中の執行に消極的な姿勢を示していることが22日、関係者の話で分かった。
法務省事務当局はさらに法相と協議を進めるとみられるが、死刑執行がない公算が大きくなった。1993年に当時の後藤田正晴法相が執行を再開して以降、法相の判断で執行しなかった例はなく、死刑廃止論も含めた議論が活発化することも予想される。
関係者によると、法務省事務当局は最近、具体的な死刑確定事件の執行を念頭に、杉浦法相と複数回にわたって協議。法相は執行命令書への署名に消極的な姿勢を維持しているという。