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政教分離の線引き

政教分離の線引きは難しい。

奈良県生駒市の山下真(まこと)市長(38)が、8日に往馬(いこま)大社(谷野浩重宮司)で開かれる「往馬の火祭り」への参加を断っていたことが分かった。弁護士でもある山下市長は、理由を「例祭での拝礼と玉ぐし奉納が宗教的活動にあたり、政教分離原則に反する」と説明。

この祭りの来訪者は5千人ほどであり、
観光資源とは言い難いが、
無形文化財に指定されているわけだし、
いいんじゃないのかなと思う。

神道の儀式に関与することに
懸念をもっているようであり、
襟を正していくのはいいことだし、
予防法学的な立場からすれば
「君子危うきに近寄らず」だが、
一方で、杓子定規に過ぎる言動は
首長としての度量の問題とも言える。


以下引用です。
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<奈良・生駒市長>例祭の出席断る 政教分離を理由に
[ 10月07日 18時27分 ] 毎日新聞
 奈良県生駒市の山下真(まこと)市長(38)が、8日に往馬(いこま)大社(谷野浩重宮司)で開かれる「往馬の火祭り」への参加を断っていたことが分かった。弁護士でもある山下市長は、理由を「例祭での拝礼と玉ぐし奉納が宗教的活動にあたり、政教分離原則に反する」と説明。鎌倉時代から続く伝統行事だけに祭り関係者から「杓子(しゃくし)定規に考えなくてもいいのに」との声も出る一方、専門家の間でも意見は分かれている。
 同大社は「火の神」が宿るとされ、火祭りを毎年10月に開催、約5000人が訪れる。拝殿で神事などがある例祭の他、夕方には、たいまつを持った氏子2人が境内を駆けめぐる火祭り本番がある。02年に市の無形民俗文化財に指定され、保存会も発足した。
 山下市長は今年1月に初当選した。保存会の名誉会長は、市長選で山下市長に敗れた中本幸一・前市長が務めている。
 山下市長は今年7月に保存会の顧問就任を要請されたが、「政教分離を定めた憲法に反する疑いがある」と断り、今回、同じ理由で火祭りの例祭参加を辞退。夕方の祭り本番についても「個人的な用事がある」として欠席を伝えた。
 中本前市長は例年参加していたが、公費は支出していなかった。
 奥村文男・大阪国際大教授(憲法学)は「公費を支出するとしたら問題だが、特定の宗教を利用したり圧迫したりする事例とも考えられず、社会的な儀礼として参拝することは問題ない。市長は神経質になっているのでは」と話す。一方、横田耕一・流通経済大教授(憲法学)は「参拝は明らかに政教分離に反する。市長の判断は妥当ではないか」と理解を示している。
 保存会の上埜作治会長(69)は「火祭りは市の観光の目玉。市長が先頭に立って盛り上げてほしかった」と話す。【花沢茂人】
Excite エキサイト : 社会ニュース
by japan-current | 2006-10-07 21:41 | ニュース

胸を張って「BMIは22です」と言えるまでの徒然草。「japan current」とは「黒潮(日本海流)」のことですが、「日本の今」という意味合いをあわせて用いています。


by Japan-current