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残酷な選択かもしれない

医療ネグレクトの問題は、このブログでも、以前にとりあげた。
ただ、東京新聞の記事によれば、宗教上の問題ばかりではなさそうだ。

症状がきわめて深刻な場合、
たとえば治療を尽くしても植物人間状態までだという場合、
若しくはそれに近いような場合、
どう考えるのだろう。
安楽死問題と同じく
きれいごとでは済まないように思う。

以下東京新聞から引用です。
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http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070128/mng_____sya_____010.shtml
治療拒否幼児死亡2件『医療ネグレクト』 初の全国調査 

 子供の治療を親が拒否し、病院が「虐待」として児童相談所に通告をしたものの十分対応できず、幼児が死亡した深刻なケースが二件起きていたことが二十七日、厚生労働省が実施した初の実態調査で分かった。一件は相談所が親の説得を試みたが“時間切れ”となり、もう一件は通告直後に死亡したため介入できなかったという。

 親が子供に治療を受けさせない「医療ネグレクト」は、米国では治療の是非を裁判所が審理する制度が定着しているが、日本では取り組みが遅れている。厚労省は「今年予定されている児童虐待防止法改正の論点の一つで、適切な対応を考えていきたい」としている。

 調査は昨年六月、全国約百九十の児童相談所を対象に実施。「過去五年程度」に把握した治療拒否事例について尋ね、計約八十件が報告された。うち二件で子供が死亡していた。

 厚労省によると、一件は急性の血液の病気を発症した幼児のケースで、医師は「緊急の治療が必要な状態」と判断したが、親は治療への不信感が強く拒否。通告を受けた相談所が説得に乗り出したが、親の同意が得られず、子供は通告から約十日後に死亡した。相談所は厚労省への報告の中で「子供の病気が重い状態であることを(親に)理解してもらえなかった」と記載していた。

 治療拒否をする親に対しては、親権停止の保全処分を家庭裁判所に申し立て、代わりに裁判所が認めた「親権代行者」の同意に基づいて治療するケースも近年出てきているが、相談所側は厚労省の照会に対し「当時はそういう手法があることは知らなかった」と話したという。

 もう一件は心臓病の幼児で、保護者が手術を承諾せず、病院から相談所に通告があったが、幼児はその日の夜に死亡した。翌日には相談所の職員が保護者と面談する予定だった。手術拒否の理由は不明としている。

 厚労省は二件にかかわった相談所名や時期などの詳細は「個人の特定につながる」として明らかにしていない。報告のあった約八十件の中で、親権停止が認められ代行者の同意で治療ができたケースは三件あった。

■国は対応強化を

 治療拒否問題に詳しい高橋直紹弁護士の話 親に子供の治療を拒まれたら、あきらめてしまう医師も少なくない。今回明らかになったのと同じようなケースは医療現場にはたくさんあるはずだ。また児童相談所もこうした問題への対応経験が少なく、いざというときに戸惑うケースもある。今回の調査結果を踏まえて、国は医療ネグレクトへの取り組みを強化してほしい。

<メモ>医療ネグレクト 児童虐待の一つである養育拒否(ネグレクト)の一形態で、親が子供に必要な治療を受けさせないこと。病院に連れていかない、薬を飲ませないなどのほか、合理的な理由なく手術を拒否するなど子供の生命に直接かかわることもある。ただ病気が極めて重い場合に「苦しませずにみとりたい」など親としての心情から治療を拒むケースもあり、どこまでを虐待ととらえるのか法的に明確に定義すべきだとの指摘もある


以下exciteから引用です。
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親の治療拒否で死亡2件 厚労省初調査で判明
[ 01月28日 02時22分 ] 共同通信

 子供の治療を親が拒否し、病院が「虐待」として児童相談所に通告をしたものの十分対応できず、幼児が死亡した深刻なケースが2件起きていたことが27日、厚生労働省が実施した初の実態調査で分かった。1件は相談所が親の説得を試みたが“時間切れ”となり、もう1件は通告直後に死亡したため介入できなかったという。

Excite エキサイト : 社会ニュース
by japan-current | 2007-01-28 13:27 | ニュース

胸を張って「BMIは22です」と言えるまでの徒然草。「japan current」とは「黒潮(日本海流)」のことですが、「日本の今」という意味合いをあわせて用いています。


by Japan-current