論点ずれてない?
2007年 02月 25日
そこが問題なのだが、この記事ではよくわからない。さらに、価格だけで勝負する入札だったのか、企画提案型だったのか、この記事からだけでははっきりしないので、大学入試センターのHPをみたが、この調達の情報は過去のものなので見当らなかった。でも、この記事の書き方からすれば企画提案型だったのだろう。
ならば、調達単価を見通したソニーの戦略勝ちであり、メーカーを責めることはできないだろう。記事で見る限り、論点は音質だったようだ。
ならば、企画提案を受ける際に提示する仕様・条件とコストをよく詰めておかなかった入試センターが責められるべきだが、彼らにしてみれば予算がつかなかったのだから仕方ない、という割り切りをするしかない。
違う。論点が違うぞ。
問題になったのは、音質ではなくて不具合だった。 機械に100%はない。トラブルは一定の確率で発生する。2・3千円の製品に宇宙ロケット以上の品質管理を求める方が無理だ。
ならば、企画提案の項目に品質管理を盛り込まなかった点が問題とされるべきだろう。
それで、結局、この記事は何をどう伝えたいわけ?
論点ずれてない?
以下exciteから引用です。
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<センター試験>リスニング機器、性能劣るのを承知で採用
[ 02月25日 18時26分 ] 毎日新聞
音声トラブルが相次いでいる大学入試センター試験(英語)のリスニングテストをめぐり、センター(東京)が、現行のICプレーヤーの性能が競合メーカーより劣ると認識しながら採用していたことが内部報告書で分かった。数百円の価格差を重視して採用したとみられる。しかし、報告書は同時に重大な問題点として、使い捨ての現行方式に懸念を示し、早急にプレーヤーの再利用を検討すべきだと「警告」していた。
メーカーと契約直前の03年12月にあった「個別音源機器類仕様策定委員会」の報告書によると、03年11月に国内大手3社から提案があった。1社は見積額が予定価格を上回るため検討対象外になり、残る2社の音質を示す「音声圧縮法」や価格などを比較検討した。
音質面では、採用されたプレーヤーについて「一世代前の音声圧縮法」とし、競合プレーヤーは「最近の標準的な圧縮法で音楽の再生にも用いることができ、音質は優れている」と記している。
再利用については、採用プレーヤーは「記録方式が独自でパソコンの入出力と互換がなく、再利用に大きな障害となる」と記述。競合プレーヤーは「パソコンと互換があり、デジタルカメラなどのメモリーに利用できる」と優位性を認めた。
ただ価格は、2600円と3520円で差があり「ぜいたくを言わなければ(使用)可能だから、文部科学省の英断がない限り2500円程度という予算的な制限から(採用)せざるを得ない」と結論づけている。
そのうえで、基本仕様に重大な問題点があるとして異例の「意見」を付記。「センター方式として(採用プレーヤーが)標準仕様になるのは避ける必要がある」とし「2000円以上の機器を1回の利用で処分することが許されるのかという批判を招くだろうから、プレーヤー本体を回収して3年程度使い回しにすることを早急に検討すべきだ」と求めた。
大学入試センター管理部は「3年契約の期間中はやむを得ないが、問題点や報告書の趣旨も踏まえて見直しに生かしたい」と話している。
採用されたプレーヤーはソニー製と見られ、テストで受験生から「聞こえづらい」「雑音が入る」などの苦情があった。導入初年の昨年は457人、今年は381人が再テストを受けた。【千代崎聖史】
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