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少女漫画みたい

 マジで辛かったのではないだろうか。

 彼のことだから、テレビカメラを意識した演技もあるかもしれないが、少なくとも泣こうと思えば楽に泣ける心情ではなかったか。ここまで、厳しいとは、心底では思っていなかったのではないだろうか。

 それにしても「知事をいじめるな」には恐れ入った。
 「いじめる」という言葉を使うならば、知事が市町村長をいじめている。大阪府下の市町村は、大阪府が約束している金を払わないと一方的に払わないというものだから、それでは約束が違うと言っている。平成21年度から払わないというのならまだしも、すでに始まっている平成20年度から払わないなどということは全くのルール違反だ。立場の強い大阪府が立場の弱い市町村と約束していることを一方的には反故にしようとしているのだ。
 そこを間違ってはいけない。

 一方的に「止めます」で通るのならば、日本中どこの自治体も政治家も悩まない。
 
 大阪府そのものの改革(たとえば人件費削減)の見通しも立てずに、市町村への配分を削減したり、外回りばかりカットしている。改革PTは、基本的に知事の指示通りにマシンとして動いたのだろうけれど、どういうレベルの人間で構成されているのかしらないが、あまりに稚拙としか言いようがない。ごく当たり前のバランス感覚がみられない。

 中身の話はさておき、毎日新聞の記事ある大学教授のコメントと全く同じ感想を私も持った。
 大阪府民が選挙で選んだわけだから、大阪府民がそのツケを払うことになる。
 多分、4年後にはリタイヤするだろう。


以下exciteから引用です。
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<橋下大阪府知事>涙のお願い、波紋呼ぶ…財政再建策
[ 04月18日 22時02分 ] 毎日新聞

 市町村への補助金削減を盛り込んだ大阪府の財政再建策について、橋下徹・大阪府知事と府内の市町村長が対立している。大阪市内で17日にあった意見交換会では、市町村長から反論が相次ぎ、橋下知事は涙を見せて理解を求めた。この「知事の涙」を巡り、市長らを批判する抗議の電話やメールが各市役所に殺到している。「知事をいじめるな」との趣旨だが、一方で「感情に流されて議論がかすむのは危険」との指摘も出ている。

 17日の協議で、43市町村長(2市は代理)は「阿修羅(あしゅら)のごとくまず内部で血を流す覚悟を」「白紙に戻せ」などと厳しい言葉で知事に再考を求めた。これに対し、橋下知事は「大阪を立ち直らせたい。協力お願いします」と、目を赤くし、声を上ずらせて訴え、その模様が新聞やテレビで報道された。

 怒気を込めて撤回を迫った枚方市の竹内脩市長には、メールや電話で60件以上の抗議が寄せられた。「若い知事をいじめるな」などの内容。「恥を知れ」「もう投票しない」との意見もあった。

 「こっちが泣きたいぐらいだ」と感想を述べた倉田薫市長の池田市役所の電話は、業務開始から鳴りっぱなし。「上からの目線で知事に意見しているのはおかしい」などの内容で、関東方面からの電話も多かったという。

 一方、橋下知事は18日、報道陣に「昨日の涙を悔し涙ととられることは不本意。それで私を応援してもらってもよくない」と話し、「プレスの皆さんには、うそ泣きということにしておいて」とけむに巻いた。

 問題の再建策は、知事直轄の改革プロジェクトチームが庁内での折衝をせずに作成した財政再建プログラム試案。大幅な歳出減を盛り込んだ1100億円の収支改善を示した。市町村長は既に予算が組まれていることを理由に「改革には協力するが、今年度は無理」との立場を取っている。【石川隆宣】

 ▽大嶽秀夫・同志社女子大教授(政治学)の話 以前、田中真紀子元外相の悔し涙が話題になったが、涙は男の武器にもなったのか、という印象だ。それが問題への理解へと進めばいいが、ふるまいだけが強調され、振り回されるようになっては危険だ。メディアが流す情緒的な映像が政治に影響を及ぼす傾向が強くなっている。

以下asahi.comから引用です。
http://www.asahi.com/politics/update/0417/OSK200804170077.html
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大阪府の歳出削減に市町村猛反発 会議で橋下知事が涙
2008年04月18日01時38分

大阪府の1100億円の歳出削減案の発表を受け、府内43市町村の首長たちが17日、府庁で橋下徹知事との意見交換会に臨んだ。府からの補助金を削減されかねない首長たちは「まずは阿修羅(あしゅら)のごとく庁内で血を流せ」「ルール違反だ」などと厳しい批判を浴びせ、橋下知事は涙を流しながら協力を求めた。「歴史上、類のない大改革」を唱える橋下知事は市町村との全面対決に突入した。

 代理出席の堺市と高槻市を除く41の首長が顔をそろえた。08年度予算で当初、予定されていた市町村への支出金3357億円(貸付金含む)が、知事直轄の府改革プロジェクトチーム(PT)の削減案で79億円削減されることに異論が相次いだ。

 口火を切ったのは大阪市の平松邦夫市長。「医療費助成削減で市民の負担増が目に見えている。PT案はまず削減ありき。削ればいいというものしか見えてこない」と批判した。吹田市の阪口善雄市長は「まずは阿修羅のごとく、庁内で血を流す改革がなければ府民に痛みを押しつけられない」と反発。35人学級廃止方針についても「府が先行して積み上げてきたのを急にやめますというのでは信頼関係は崩れる」と詰め寄った。

 首長たちはマイクを次々に手渡しながら発言。守口市の西口勇市長は「すでに当初予算を施行している。今更言われても協力のしようがない。行政のルール違反だ」と批判。河南町の武田勝玄町長も「政治経験が長い私たちの声もしっかり踏まえて」と38歳の橋下知事をたしなめた。

 市町村がPT案に猛反発するのは、府の支出金に依存した財政運営をしているためで、財政規模が小さいほど影響が大きい。最も依存度の高い府南部の岬町では、約63億円の歳入(06年度決算)のうち7億6千万円、12.1%を府支出金に頼る状況だ。

 「血も涙もない」などと1時間余りにわたって批判にさらされた橋下知事は「財政に余裕がなければいい政治はできない。住民に我慢をお願いするのも政治家の使命」と協力を要請。「公務員の人件費は高すぎる。人が多すぎる。一度一緒になって考えてもらって」と叫ぶと言葉に詰まり、最後は涙を流しながら「大阪を立ち直らせたい。今一度ご協力のほど、よろしくお願いします」と頭を下げた。

 ただ、首長からは会議後、「あれはないやろー」とブーイングも。西口市長は「あそこで泣かれたら我々は悪者。芝居じみている」。府市長会長の倉田薫・池田市長も「泣きたいのはこっち。泣いてしまったら話が続けられない」とあきれ顔だった。


以下asahi.comから引用です。
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000160804180001
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【激論!橋下行革】

41市町村長一斉批判
2008年04月18日

■歳出削減案巡り

 府の改革プロジェクトチーム(PT)がまとめた歳出削減案をめぐって、17日に府庁であった橋下徹知事と、府内の41市町村長(堺・高槻両市は代理出席)の意見交換会は激しい議論となった。「白紙に戻せ」「弱い者いじめ」と非難する市町村長らに「改革の機は今しかない」と最後は涙ながらに協力を求めた知事。市町村長らは知事にどんな主張をぶつけたのか、詳しいやりとりをお届けする。

◆「まず自分の身削れ 白紙に戻しなさい」

 倉田薫・池田市長 改革に協力を惜しむつもりはないが、08年度予算はすでにスタートしているので、歳入の保障を改めてお願いしたい。

 橋下知事 府庁だけでなく市町村と一体になって財政再建を果たしたい。国に税財源の移譲を求めても限界がある。PT案に修正の余地が全くないとは思わないが、財政再建を果たすにはこれぐらいの目標を設定せざるを得ない。

 平松邦夫・大阪市長 医療費助成は府と市町村で進めてきたセーフティーネット。PT案に基づき、大阪市で試算すると対象者1人あたり年約4千円から1万2千円の負担増になる。府民に我慢をお願いするなら同時に具体的な負担増を示すべきだ。

 竹内脩・枚方市長 1100億削減ありきという思い込みを取り払ってほしい。PT案では5年もすれば道路は穴だらけ、府立高校はあちこちで屋根が落ちる。少しずつ我慢というが、該当する人は少しじゃない。

 神谷昇・泉大津市長 市町村には府が主体性を持って築いてきた施策が大変多い。PT案はこれまでの関係を破壊するものだ。私学助成は低所得でも行きたい人を救う施策で、大幅な後退は残念。PT案は弱い者いじめ。我慢の限界を超えている。

 岩室敏和・阪南市長 障害者作業所関係の補助金をカットされると自立にがんばっている障害者らが路頭に迷う。我々は乾いたぞうきんをまだ絞るような改革をしている。今のままだと府だけ残って府内の市町村がほとんど倒れてしまう。本末転倒だ。

 岡本泰明・柏原市長 3兆円の予算の1100億円ぐらいでオタオタするな。たった3%。市長はみな、10%、20%と財政カットしている。まず自分の身を削ってからだ。

 森山一正・摂津市長 知事が福祉の視点を言わずPTに丸投げしたからこんな案になった。弱い立場の人には血も涙もないと受け取られてしまう。この無責任なたたき台を土台に判断すると間違う。この際、白紙に戻しなさい。

 橋下知事 改革PT長に、福祉も何も一切考えず切ることが使命と命じたのは私。案は白紙にはしない。弱者といわれる人でもある程度所得がある場合は一定の負担を求める。財政に余裕がなければ、いい政治はできない。正直申し上げるが、今の公務員組織は人件費が高すぎる。人が多すぎる。ぜひ、大阪を立ち直らせたいので、ご協力よろしくお願い申し上げます。



以下asahi.comから引用です。
http://www.asahi.com/politics/update/0411/OSK200804110035.html
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橋下知事、1100億円歳出削減案 「賽は振られた」
2008年04月11日12時30分

大阪府の橋下徹知事直轄の改革プロジェクトチーム(PT)は11日、08年度予算で総額1100億円の歳出削減を目指す財政再建案を発表した。私学助成や医療費助成などの事業見直しで400億円、府職員の人件費で300億~400億円を削減する一方、府有財産の売却などで300億~400億円の歳入を確保するとしている。小学校35人学級の廃止や警察官の増員解消など、府民の暮らしに直接かかわる施策にも切り込んだ。橋下知事は6月初旬までに最終案をまとめ、7月の臨時議会に提出する予算案に反映させる方針だ。

改革PT案は、この日午前の部長等意見交換会で明らかにされた。橋下知事は「いよいよ賽(さい)は振られた。徹底して府民の議論を巻き起こしてください」とあいさつしたが、各部長からは「削減ありきで理念がない」と批判が噴出。橋下知事が「理念を打ち出していなかったのは私の責任」と認める一幕もあった。

 PT案は「収入の範囲内で予算を組む」という橋下知事の方針のもと、9年連続の赤字から脱却する目標を掲げ、借金返済を先送りしてきた「赤字隠し」の手法も今年度からとらないとした。

 07年度予算で総額576億円(国費75億円含む)の私学助成見直しでは、学校に配分する経常費助成のうち小中学校で30%、高校・幼稚園で10%をカットし38億円を削減。保護者負担を軽減する「授業料・保育料助成」は09年度から減額する。

 04年度から段階的に取り組んできた小学校1、2年生の35人学級編成は今年度で廃止し、増員分の教員を減らす。政令を上回る警察官の定数も来年度以降、解消する。安威川ダムと槇尾川ダムの大型公共事業も本体着工を見送り、歳出抑制効果を狙った。

 総額238億円の医療費助成事業の見直しでは、高齢者や障害者、ひとり親家庭、乳幼児を対象にした助成について原則、月1千円の自己負担額を1割負担とすることなどで、計13億6千万円を削減する案を提示した。

 市町村に対しても、公共施設整備を支援する施設整備資金貸付金を廃止し、34億円を削減。行財政支援のための振興補助金も半減させ、6億円カット。市町村向け支出の削減は08年度は79億円、09年度は134億円を見込む。

 27の府立施設の見直しでは8施設を廃止し、民営化や統合なども含めて6億5千万円を削減。46の出資法人では、16法人を統廃合するなどして補助金や委託料計36億8千万円を減らす。

 歳入確保は具体案の積み上げはしなかったものの、府有財産の売却で50億~100億円、市町村への施設整備貸付金の繰り上げ償還で100億円程度を見込んでいる。

 人件費削減については制度設計ができていないとして具体策は明示しなかった。


Excite エキサイト : 社会ニュース
by japan-current | 2008-04-19 00:17 | ニュース

胸を張って「BMIは22です」と言えるまでの徒然草。「japan current」とは「黒潮(日本海流)」のことですが、「日本の今」という意味合いをあわせて用いています。


by Japan-current