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次の体制づくり

 井村雅代氏が中国のヘッドコーチを務めることを批判的に捉える向きもあるが、それは間違いだと思う。サッカーはじめ多くのスポーツでは日常的に行われていることだ。日本のシンクロが評価されているからこそ引き抜きが掛るわけで、素晴らしいことだと思う。
 そして、日本チームだって、いつまでも井村氏が健在であるわけでもなし、次の体制づくりをしなければならないだろうし、もしかしたら彼女はそこまで考えたうえで中国へ行ったのかもしれない。
 「選手の力以上のものは望めない」という彼女の言葉は深い。選手の限界を見極めろということでもあり、選手の力を最大限に引き出すのが指導者だということでもあるだろう。
 4年後のナショナルチームに期待したい。

以下exciteから引用です。
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2008年8月23日 20時52分
毎日新聞
<五輪シンクロ>指導者の年季の差が…チーム5位

 北京五輪のシンクロナイズドスイミング。日本の惨敗に追い討ちをかけるように、アクシデントが続いた。演技終了直後に、小林が過呼吸の症状を起こして自分でプールから上がれなくなった。さらに、最初のリフト技の際に、土台となる選手の足がプールの底をけり上げた違反も発覚。これで、順位は5位タイにまで落ち込んだ。

 メダルを争った中国とは、その出だしのリフト技で、明らかに差が出た。ジャンパーがひねりを加え、高さだけでなく躍動感をアピールした中国。一気に、見る者の心をつかむ。一方の日本は、違反のミソまでついた最初のリフトで、ひねりを加えることを断念していた。金子正子チームリーダーは「(ひねると)どうしても高さが出ない」と説明していた。そのうえ、本番では肝心の高さも不十分で、何の変哲もない宙返りに終わった。

 中国の歴史を象徴する黄河の雄大な流れをテーマに選んだ中国代表の井村雅代ヘッドコーチ。技と技のつなぎに間が生じるなどの課題はあったが、一つひとつの技を切れ味良く決めた。銀メダルに輝いたスペインの藤木麻祐子コーチは「『出来るのは、これや』という部分を絞って、メダルを取りに来た。井村先生のすごさだと思う」と感心する。

 難易度の高い足技を畳み掛けることで得点を狙った日本だが、ショー的要素も強いFRでは、インパクトに欠けた。アクセントを付けたいリフトも不調では、勝負にならない。小川真佐代コーチは「芸術性も見せようと難しい技に挑戦したが、同調性に欠けてしまった」と話す。

 選手の能力以上のものを求め過ぎた面も否定できず、終盤の乱れは、明らかにスタミナ切れによるものだった。「選手の力以上のものは望めない」と語っていた井村コーチ。理想と現実の見極めの点で、指導者の年季の差が如実に出た一戦ともなった。【堤浩一郎】

Excite エキサイト : スポーツニュース
by japan-current | 2008-08-23 23:52 | ニュース

胸を張って「BMIは22です」と言えるまでの徒然草。「japan current」とは「黒潮(日本海流)」のことですが、「日本の今」という意味合いをあわせて用いています。


by Japan-current